生産性を上げて5時に帰る。

民間→小学校教員 毎日5時に職員室をさる。その実現のための『生産性の高い教師の働き方』を中心に呟きます。最小の労力で最大の成果を生み出す。目指すは ビジネスと教育の融合。

#71 丸付けの生産性を極限まで上げる

 

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今回の記事では、今まで言語化していなかった部分も含め、とことん丸つけにフォーカスしてみました。

 

ポテトフライを作るな

地域差があるかもしれませんが、僕の勤務地ではワーク等で間違った箇所に付箋を貼る方法がスタンダードです。

 

そして、その付箋の箇所を見て、子どもは直しをします。

 

しかし、付箋がいっぱい溜まってしまい、ワークの上からたくさん飛び出ている状態のものをよく目にします。

これをポテトフライと僕は表現します。

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こうなってしまうと、付随動作(ワークのページをめくる、答えのページをめくる、付箋の貼り剥がし等)が爆発的に膨れ上がり、効率が著しく下がります。

 

また、子どものモチベーションも下がります。

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そう、ポテトフライを作ってはいけないのです。

 

そのためには

❶子どもに十分な時間を与えること

❷教師の丸付けスピードを最大化させること

この2点が重要です。

 

その実現のためのポイントを紹介します。

 

①苦手な子の宿題から丸付けを

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朝一に宿題の丸付けをすることが多いと思います。

ここでのポイントは、勉強が苦手な子の宿題から丸をつけること。

そうすることにより、個別で直す時間が十分に取れるようになります。

また、教師がマンツーマンで教えたり、友達のフォローを得たりしながら課題をクリアできる可能性が高まります。

 

複数ページにまたがった課題を出さない

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課題が複数ページにまたがると、ページをめくるという付随動作が混じるため、採点スピードが落ちます。

さらに、ここにはもう一つ大きな付随動作が潜んでいます。

 

それは「目線移動」

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複数ページにまたがると、目線があちこちへ向かざるを得なくなり、主動作が止まる時間が長くなるので避けるべきです。

 

なお、横長のプリントの時には、左右に半分に折った答えを置くと目線移動を短くすることができます。

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 ③教科書の課題(適応題)を時間制に

算数の一斉授業における一般的な授業の流れとして、中盤で教科書の適応題をさせるパターンが多いと思います。

「大問2の①〜⑩をやりましょう」といった具合です。

これが、全員が同じ量の課題をこなす定量です。

しかし、子どものスピードに開きがあるのは当然のこと。

そこで、有効な手段が5分で大問2の①〜⑩をやりましょう」という時間制。

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5分後にタイマーが鳴ったとき…

得意なAさんは全て終わっています。

平均的なBさんは⑧まで。

苦手なCさんは③まで。

 

5分で終わらなかった子はそこまででオッケー。

終わっているところまでで答え合わせをします。

みんなが次の課題に進んでいるのに、前の課題を引きずったままだと、焦りと負債を生みます。

適応題を全てやらないといけないというルールは存在しません。

 

最適解思考を持ち

「全部やらせた方が学力は上がるかもしれない。けれど、ここは割り切ってワークを終わらせることによってモチベーションを失わさせないようにしよう」

と、僕は考えています。

 

 ④そもそも付箋を貼らない

ほぼ全員がその時間のうちに課題を終わらせられるようになると、そもそも付箋を貼る必要がなくなります。

付箋がゼロの状態が当たり前という感覚を持たせると、このような好循環を生むことができます。

 

 ⑤丸付けを自分たちでやらせる

単元末に習熟が目的で、プリントを4枚やらせるような授業で有効な方法です。

これは子ども達を信用する必要があります。

そのためには、子どもたちにしっかりと話をしておかないといけません。

どんな言葉かけをするかは、もうお分かりだと思います。

課題の答えを教室前方の給食台に置いておき、子どもたちに自分で丸付けをさせます。

そして、直しまで終わったら、そのまま提出させ、教師も念のためサラッと目を通します。

 

丸付けを、自席ではなくパブリックな場でやらせること教師の最終チェックの存在によりズルをする子の気持ちにブレーキをかけさせる狙いがあります。

ただ、教師のチェックはほとんど形だけです。

先生が最後見ているという事実が大切です。

 

 ⑥授業5分前に問題を解くことを終了する

チャイムを終了のホイッスルにしてはいけません。

なぜなら、終わっていない中途半端なプリントがあちこちで多発し「後は家とか休み時間にやっといてね」となるからです。

できる子は良いですが、できない子からすればこれは非常に苦しい。

まず、子どもたちにとって、最も大切な時間である休み時間が奪われます。

また、学校で終わらせきれない子が、家で自力できるでしょうか。

授業終了5分前になれば、途中であっても全員一旦終了させます。

終わりきらなかった問題は赤でスラッシュを入れてあげます。

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もう、そこはやらなくてオッケーのサインです。

それ以外のところは、直しまでやらせます。

こうすることで、未消化の問題が残ることを大幅に減らすことができます。

 

⑦丸つけ界王拳

 

しかし、管理職からゴニョゴニョという相談を受けることがよく有ります。

以下の利点をしっかりと伝えることが大切だと思います。


【メリット】

❶学力

子どもへのフィードバックが早くなり、学力向上へ繋がる。

❷UD

間違いが多い子も見やすくなる。

❸時間的余裕

休み時間の直しがなくなる。

 

 

いかがでしたでしょうか。

2学期からの丸つけスピードアップに役立てていただければ幸いです。