生産性を上げて5時に帰る。

民間→小学校教員 毎日5時に職員室をさる。その実現のための『生産性の高い教師の働き方』を中心に呟きます。最小の労力で最大の成果を生み出す。目指すは ビジネスと教育の融合。

#57 ネガティブ感情との付き合い方

明日から6月です。

クラス替え、新担任という魔法が切れ始め、苦しくなってくることも多い時期です。

 

この仕事はネガティブ感情とどう付き合うか、そのスキルが相当に求められます。

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のび太が宿題をやってこない、居眠りをしている、テストで0点を取る。

のび太の先生は、そういった負の刺激を受けた時、決まって負の反応を見せます。

「のぉ〜〜び!廊下に立っとれ!!」

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ネガティブ感情が爆発する瞬間です。

 

時代は変わり、そういった負の反応を見せることはダサいという価値観が出てきています。

負の反応によって行われる指導は、極めて生産性が低い

 

そこで、指導の生産性を上げる必要が出てきます。

すなわち、指導という労力を投下し、どれだけのリターン(子どもの正の変化)を得られるかです。

 

そのためには、指導の生産性を下げるネガティブ感情の支配から解き放たれなくてはなりません。

 

❶7匹の犬を飼いならす

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人の心の中には7匹の犬が棲んでいます。

批判犬、正義犬、負け犬、諦め犬、心配犬、謝り犬、無関心犬。

これらは、後天的に刷り込まれる思い込みから来るネガティブ感情を犬化したものです。

負の刺激を受けた時、この中のいずれかの犬、もしくは何匹かの犬がワンワンと吠え始めます。

コイツらをいかにして飼いならすかが、ネガティブ感情と上手く付き合っていくためのキーとなってきます。

 

❷刺激と反応の間のバッファ

負の刺激を受けると、人間は基本的に負の反応を示します。

これをオートパイロットと呼びます。

例えば、注射。

よっぽどアブノーマルな人でない限りは、注射による「痛い」という刺激は負のものであるはずです。

でも、予防接種等で注射をされる時、大人は負の反応を見せません。

オートパイロット機能をOFFにした状態です。

 

言い換えると、刺激と反応の間にバッファ(緩衝地帯)を設けた状態とも言えます。

 

刺激が反応へ届く間のバッファで「良い大人が痛い痛い言ったら恥ずかしい」といった気持ちが働き、負の反応を押し殺しているのです。

 

でも、これが病院ではなく、例えば電車の中だったら・・・

もし、通勤中いきなり知らんオッサンに注射でさされたらどんな反応を見せますか?

 

このシチュエーションに突如として出くわし、負の反応を見せない人はいないでしょう。

ガンジーでもラリアットするレベルです。

 

これは極端な例ですが、少なくとも意識次第で刺激と反応の間のバッファを広くとることが出来ることが分かると思います。

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刺激と反応のバッファが狭い人は、怒りっぽい性格。

刺激と反応のバッファがない人は、もはや動物です。

このバッファが広ければ広いほど、たとえ負の刺激を受けても、それをしなやかに減衰させ、正の反応をとれるようになってきます。

 

❸バッファの広げ方

これは以前にもブログでお伝えしたことですが、なぜなぜ分析がかなり有効です。

しかし、これは瞬間的に出来るものではないので、平時からそれぞれの子どものバックグラウンド等から分析して真因を掴んでおくことが大切です。

それによって、恒久的にバッファを広げておくことが可能になります。

 

メチャクチャな行動を取る子どもがいて腹が立っていたけど、実は裏にはさまざまな事情があって「あぁ、そうだったんだ」となることってありますよね。

その心理的状態を意図的に持っておく。

そうすることでバッファを広げることは出来ます。

 

それは、先述の7匹の犬を訓練することと、同義です。

刺激を受けた際、その犬が吠えている理由を知る。

ただ単にあの犬うるさいなぁではなく

「あぁ、お腹が減っているんだ」

「あぁ、散歩に行きたいのか」

等、吠える真因を突き止める。

これだけで、ダイレクトな負の反応を出すことを抑えることが出来てきます。

また、自分の怒りといったネガティブ感情をメタ的に認知することで、冷静さを保つことにも繋がるでしょう。

 

❹叱るorヒステリック

負の反応を受け、バッファで考えた上で、子どもを叱る。

すなわち正の変化を逆算して叱るなら、それは成果を生む指導へと繋がりやすいはずです。

 

逆に、負の反応を受け、バッファが狭いがためにダイレクトに負の反応をしてしまう、すなわちヒステリックに怒るといったことをすると、成果を生むどころかマイナスをもたらす危険性が有ります。

 

❺まとめ

指導の生産性を上げるために必要なものは、刺激と反応の間のバッファを持つことです。

 

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今回の記事は、レジリエンスの鍛え方』を参考に、今までの成功・失敗体験を織り交ぜて書きました。

 

レジリエンス=「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」

 

困難と言われる教育の世界で必要とされる力だと強く感じます。

 

オススメのビジネス書の一冊です。