生産性を上げて5時に帰る。

民間→小学校教員 毎日5時に職員室をさる。その実現のための『生産性の高い教師の働き方』を中心に呟きます。最小の労力で最大の成果を生み出す。目指すは ビジネスと教育の融合。

#45 ムーブユアバスの4層構造

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TwitterでU- teacher氏が紹介して以降、Twitter教師アカ内におけるベストセラーとなったMOVE YOUR BUS

簡単に説明すると、ロン・クラークというアメリカの教師が、いかにして最高のチームビルディングをしていったかという本です。

 

ここではその詳しい内容について触れるのは置いておきます。長くなりますので・・・

 

先に結論から伝えると『2:6:2の法則』すなわち、上位2割、中位6割、下位2割で子どもを括ると、ある不都合が出て来るので、その考え方はヤメましょう。

そうではなくて、『ムーブユアバスの4層構造』で考えるべきではないですか?

ということです。

 

ムーブユアバスの4層構造 

ムーブユアバスでは、学校の教師のポジションを能力の高い順に

ランナー、ジョガー、ウォーカー、ライダーと表現しています。

そして、運営のハンドルを握る校長をドライバーとしています。

 

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いやぁ、いつ見てもシュールな絵だ。

 

ここでは、その構図を学級に置き換えたいと思います。ただし、クラスの活動において、子ども達はこの層を移動します。例えば、勉強ではライダーでも、スポーツではランナーになったりするのがその典型です。

 

ちなみに、このイラストはU- teacherさんに描いてもらいました!マジでプロ級の腕前です!

ありがとうございました!

 

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めっちゃ出来る子です。

 

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まあまあ、ソツなくこなせる子です。

 

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苦手だけど、頑張ろうとする子です。

 

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もはや、やろうともしない子です。

 

【2:6:2の法則】の欠陥は、ウォーカーライダーを一緒くたに下位層としてしまっているところです。この二つの層には致命的な隔たりがあります。

 

学級経営における4層

最近、Twitter上で、どんな時に子どもを叱る?とか、宿題は絶対に出させる?といった議論が飛び交っています。学級開きに確認したい事項なので当然だと思います。

でも、そんな一括りに議論できる問題なのでしょうか?

 

ウォーカーの子は、苦手ながらも一生懸命取り組もうとする子です。なぜ頑張れるのか?それは親からの愛情を一身に受け、「大丈夫だよ。お母さんがついてるからね。頑張ろうね。」という安心感に包まれ、それが前へ進もうとする原動力になっているのかもしれません。また、教師からの「大丈夫!君は頑張ればできる子だ!一緒に頑張ろう!」といった信頼関係があるからかもしれません。

 

しかし、ライダーの子はどうでしょう。

心がヤサくれてやる気も起きません。そして無気力になって行きます。

あるいは、ムシャクシャして問題行動を起こしたり、反抗的な態度を取ったりすることもあるかもしれません。

でも、そういった子たちを見る時、こんな風に考えるべきではなでしょうか。

「あぁ、こういう風にならざるをえないんだね」

 

子どもは色んな物を大なり小なり背負っています。

特にライダーの子たちは間違いなく、重たいものを背負っています。

それは家庭環境かもしれないし、人間関係の悩みかもしれないし、LD等の発達障害なのかもしれません。

だから、本当はちゃんとやりたいと思っていても、そういった行動を取らざるをえない状況に追い込まれいているのです。

そういった中で、上の3層の子たちと同じように扱うのは酷なことだと思います。

 

ライダーである、この子の目を見て欲しい。

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そもそも頑張れる土台が無い訳です。

宿題出せだの、掃除やれだの、悪いことするなだの、どんな言葉も、もはやノイズでしかないはずです。

まずは、コイツらに寄り添ってやって、「おうおう、そうかそうか、そうなんか…そりゃ大変やなぁ…」と、話を聞いてやることが一番大切だと思います。

そして「じゃあどうやっていこうか?」と話していかないと進まない。

そこに担任は誤った公平さを持ちこまないこと。全員宿題出すことが目的となって、苦しんでいる子の傷口をえぐらないこと。そして、他の子どもたちから「不公平だ」という声を出させないよう、その子たちとの信頼関係を結ぶこと。

これは、過去に自分自身の誤った指導で、ライダーの子達を傷つけた自分が言える立場ではないですが、だからこそ言わないければいけないと思って書いています。

ざるをえない子たちに、どう接していけばいいのか?

難しいことですが、ライダーがクラスで弾き出されずに、共に助け合うチームビルディングが出来ると良いなあと感じます。そのためにはまずは、ランナーを育てないといけません。

それぞれの許し力、許され力を育むという視点も必要だと思います。

ごめんなさい。まとまりませんでしたが、とにかく言いたいことは、ライダーの子を正論でいじめちゃダメだよということです。

過去の自分が本当にそうでした。ドラえもんがタイムマシン出してくれるなら、過去の自分にそう言いたいです。

 

おまけ

あと、もう一つ。

下位層って呼び方、やめません?

何かイヤじゃないですか?

冷徹過ぎるその分類。

ウォーカーの子とか、ライダーの子とかの方が柔らかいと思います。既に使ってる人も多いですけど、もっと広まるといいなあと、密かに願っています。