生産性を上げて5時に帰る。

民間→小学校教員 毎日5時に職員室をさる。その実現のための『生産性の高い教師の働き方』を中心に呟きます。最小の労力で最大の成果を生み出す。目指すは ビジネスと教育の融合。

#39 トレード・オフ×ランチェスター教師

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今朝、Twitter上でお世話になっている、まーたさんと、こんな会話をしました。

 

Twitter上では、さまざまな教育実践が溢れています。

これは非常に素晴らしいことです。

私がTwitterを始めた4、5ヶ月前では考えられないことでした。

しかし、一つ心配していることが有ります。

それは何もかもを手に入れようとした結果、何も手に入れられていないということが起こらないか、ということです。

 

トレードオフ

先日お伝えした『エッセンシャル思考』の冒頭にこのように書かれています。

 

本当に重要なことだけをやると決めてから、仕事の質は目に見えて改善された。あらゆる方向に1mmずつ進むのをやめて、これと決めた方向に全力疾走できるようになったからだ。

 

どの仕事が本当に重要なのかを見極め、それに時間と労力を集中投下することにより、成果は生み出されるのです。

 

全方位にガムシャラに仕事をしていては、間違いなくジリ貧へと陥ります。

 

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だからこそ、何かを始めるなら、何かを犠牲にしなければいけません。

 

これがトレードオフという考えです。

 

経済学者のトーマス・シエルはこう言っています。

「完璧な答えなど存在しない。あるのはトレードオフだけだ」
 

2つのアメリカ航空会社の明暗

このトレードオフを無視したために起こった企業の失敗事例は数多に存在します。
 

例えば、アメリカの航空業界におけるある2社の明暗です。

 

サウスウエスト航空は、ポイント・トゥ・ポイント型の格安サービスを始めました。また機内食や手厚いサービスも廃止し、「乗り物としての飛行機を出来るだけ安く利用してもらう」ことに特化した戦略を取りました。

 

始めは「こんなの上手く行く訳がない」と嘲笑されていたようですが、次第にこのサービスが顧客に受け始め、大きな支持を集めるようになりました。


それを見たコンチネンタル航空は、通常路線と並行して、場当たり的にこの戦略を真似して取り入れました。

 

するとどのような事態に陥ったか。

 

厳しい価格競争に晒されるうちに、サービスの質がみるみる低下していき、遅延や欠航が相次いだり、無数のクレームを受けたりするように。

 

まさしく会社が回らなくなっていって業績は悪化の一途を辿り、最終的には数億ドルの損失額を出してしまいました。

 

これはトレードオフをせずに、相容れない戦略を取ろうとすると、取り返しのつかない事態に陥るという象徴的な例だと言えます。

 

教育界におけるトレードオフの現状

今日の学校現場においてはトレードオフという概念は、残念ながらほとんど存在しません。

 

重点研究のテーマが変わっても、前回の研究で取り組んでいたことを、そのまま残すといったことがその一例です。

 

ちなみに、国レベルで行われた希少なトレードオフの事例は「座高検査を廃止し、四肢の状態の検査を導入」です。

 

そういった意味では、非常に価値のある、小さな革命だったのかもしれません。

小高い丘の上に、座高検査君の石碑を築いてあげても良いくらいです。

 

今日の教員を取り巻く環境は、やはり厳しいと言わざるを得ません。

正直なところ、時間は存分に使うほど私達には与えられていません。

 

教師の世界には、教育戦略が無数に存在しています。

しかしそれら全てに手を出してはいけません。選ぶなら一つです。
それが既に世の中に出回っているものであれ、自分で考えたものであれ、取ることのできる戦略は一つだけです。

教師というテーブルの上には、一つの教育戦略しか置けません。

もし、何か新しい新しい教育戦略をテーブルに乗せようとするなら、元あった教育戦略はゴミ箱へと捨てさらなければなりません。

トレードオフなき教育戦略は、破滅への道を確実に辿ります。

 

ランチェスター教師

ところで、ランチェスター戦略というものを、ご存知でしょうか?

 

ちなみに、私はランチェスター信者です。

 

何か一つ自分の強みを見つけて、ひたすら一点突破する戦略です。

 

 

ハーゲンダッツ社は高級アイス、H.I.Sは格安海外旅行に、天下一品はこってりラーメン、それぞれの強みに特化して市場における確固たる地位を築き上げました。

 

自然界も然りです。この世の全ての生き物は何かに特化して、ランチェスター戦略で生存競争を生き延びてきているのです。

 

力のライオン、スピードのチーター。

それぞれが、もし色気を出し始めたらどうなるでしょう?

 

スピードを中途半端に求めたライオンは獲物を倒す力を失います。

 

パワーを中途半端に求めたチーターは獲物に追いつくスピードを失います。

 

教師もそうだと思います。

 

私は生産性に特化した取り組みに全力を注いでいます。

 

もし、私が色気を出して

『そうだ!メチャメチャ面白い理科の実験をしよう』

『可愛いイラストの練習をしよう!』

『創意工夫を凝らした体育の授業の仕方を考えよう!』

とか言い出したら、間違いなくジリ貧真っしぐらです。

 

生産性に特化した実践をしている一方、たんたんとこなしている活動も山ほどあります。

 

図工の指導力の低さに関しては、日本で5本の指に入る自信が有ります。(おい✋)

 

その代わり、学びの生産性を上げる『読書指導』や『書く指導』に関してはそうそう負けない自信があります。

 

1勝9敗でいいんです。

 

その1勝に最大の付加価値をつけてあげることが出来れば。

 

けテぶれと言えば◯◯

ガッコーを面白くといえば◯◯

フラッペスノーランドといえば◯◯

 

それで名前がパッと出てくるようなら、ランチェスター教師である証拠です。