生産性を上げて5時に帰る。

民間→小学校教員 毎日5時に職員室をさる。その実現のための『生産性の高い教師の働き方』を中心に呟きます。最小の労力で最大の成果を生み出す。目指すは ビジネスと教育の融合。

#20 侘び寂びの生産性

・オールフォーワン! ワンフォーオール!

 

・みんな笑顔!仲良し3組

 

・チャレンジ!!

 

 

上記のような、学級目標が教室に貼ってることって多いと思います。

 

今日はこの学級目標の話を足がかりにして、仕事のイシュー度を見極める重要性について問題提起をさせて下さい。

 

 参考 #3 生産性を高める『イシュードリブン思考』

 

ちなみに、私のクラスの学級目標はこうです。

 『読む子は育つ』

 でも貼ってません。

 

なぜなら、学級目標(個人的にはクラスフィロソフィと呼んでいます)は

 ソフトであるべきだから。

 教師と子どもの心の中に貼られていれば、それでヨシ。

 

 以前、ブログでも書きました。

#9 学力自動向上装置『読書』

saru.hatenadiary.com/entry/2018/01/10/#9_学力自動向上装置『読書』

 

ツイートもしました。

 

私は『読書教育』を絶対にブレない、教育の軸として据えています。だから学級目標が機能しているという自負はあります。

 

実際のところ全国の学校で貼られている学級目標はしっかりと機能しているのでしょうか。

 

ただ、4月の頭に作って貼るだけ。賑やかしに似顔絵を貼ったりなんやらしたりして。

そうなると学級目標は

 ただのハードへと格下げされてしまいます。

 貼ること、賑わすことを目的とした学級目標なら、不必要だと考えています。

 

歴史を紐解く

 歴史を振り返ってみると、ヒトの暮らしは、派手⇄地味というステージの往来を繰り返しています。

 秀吉の時代には豪華絢爛が持て囃されました。大阪城の黄金の茶室がその象徴ではないでしょうか。しかし、利休はそれに対するアンチテーゼとして侘び寂びへと価値観をシフトさせて行きました。

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また戦時中、日本は極度の物不足の状態に陥りました。やがて終戦を迎え、日本は高度経済成長期へと突入し、バブル期に象徴されるような大量生産・大量消費経済へとシフトしました。しかし、現在はミニマリストといった言葉が流行しているよう、再び、侘び寂びのステージへと移行してきています。

 

「何がいいたいねん?」

という声がそろそろ聞こえてきそう…

 

これが言いたいねん。

 

学校の侘び寂び化

学校環境って、

とにかく「賑やかに!明るく!楽しく!」しなくちゃいけない!

 

そういった固定観念に囚われてはいないでしょうか?その実現のためには、一つ一つ確実に労力と時間を投下する必要があるのです。

 

その価値観を捨て去れば、仕事って減ります。とにかくモノを減らす、貼りものを減らす。

 

私の教室です。

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 何の賑やかしもありません。

先述の通り、学級目標も貼ってません。

ほんの少し緑を置いているくらいです。

 

以前にも書きましたが、後ろの黒板。

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何にも貼ってません。

 

「そんな寂しい教室なんて…」

 

全然寂しくありません。毎日明るく過ごしています。クラスとはハードではなく、ソフトなのです。

 

話を学級目標に戻します。

あれ、作らなければならないものという固定観念が大なり小なりあると思います。でも、なかったらなかったで全然問題は起こりません。ということは、その仕事のイシュー度(やる価値)は低かったということです。

 

他にもこういう本質的にムダな仕事って、学校には山ほどあると思います。

 

掲示物、便り、行事。

リーフレット、ハンドブック、パンフレット。

 

全てにおいて本質的な価値はソフトにあるべきなのに、それを置き去りにしてハードを作って賑やかすことが目的となっている気がしてなりません。まさしく手段の目的化。学校の仕事を肥大化させる元凶です。

 

世界は今、侘び寂びのステージへ移行しています。学校もそのステージへ上がっていい頃ではないでしょうか?

 

必要最小限の仕事(作業)だけをする。

 

とことんクールにしていけば、仕事は減ります。

 

まとめ

▶︎ハードよりもソフトとしての本質的価値を大切にすべき。

▶︎侘び寂びの精神を持てば、手段を目的としたムダな仕事は減る。

 

 

静かなカフェのような洗練された環境は、人のクリエイティビティを刺激します。

 

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そんな教室こそが、ユニバーサルデザインとしての在り方ではないでしょうか。

 

みんなが落ち着いて、学びに向かえるような。

 

 

投下する労力・時間を減らして、子どもの学びの環境の質を上げる。

 

これが侘び寂びの生産性です。