生産性を上げて5時に帰る。

民間→小学校教員 毎日5時に職員室をさる。その実現のための『生産性の高い教師の働き方』を中心に呟きます。最小の労力で最大の成果を生み出す。目指すは ビジネスと教育の融合。

#9 学力自動向上装置『読書』

 

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私は、子どもに対して、圧倒的に読書を推奨しています。

 

読書をして知識をインプットしていくだけで、確実に学力が上がるとは考えていません。学んだことを、書くなり話すなりしてアウトプットしていく必要があるからです。

 

しかし、片翼飛行でも飛行機はある程度の距離を飛ぶことができます。同じく、子どもも知識だけの片翼飛行で、それなりに学力は向上していくはずです。これが、学力の自動向上と私は捉えています。

 

しかし、確かな学力向上を目指すためには学力向上サイクルを回すことが必要と考えています。

読書で知識を得て(インプット)、授業では思考したことを書く(アウトプット)。

 

 

 

 

この実現のためには、自分で思考したことを書く機会を保証する授業をデザインしていくことは重要だと考えています。

 

個人的に「イシュードリブン型」という授業のテンプレートを用いて、少ない労力で子どもの思考が十分に働く授業デザインをしています。

 

授業の初めにイシュー(良質な問い)を設定し、授業の最後に結論をアウトプットさせます。

インバスケットの授業を例に挙げます。

https://twitter.com/saruesteacher/status/971311175635030016?s=21

 

この学力向上サイクル、仮説を立てて試行している段階なので客観的に外に出せる数字はまだ有りませんが、手応えを感じつつあります。

 

シンプルに『いっぱい本読んで、いっぱい書いて、いっぱい賢くなろう』ということです。

 

そのために、読書をたくさんさせるシステムを考えて実行しています。その手法を紹介したいと思います。

 

さる式読書教育

①毎日の宿題に『読書記録』

「1日5分でも良い。読んで感じたこと、新たに知ったことを自由に記録しよう」というスタンスです。結構大変ですが、そこにコメントも返します。ほんの一言ですけどね。双方向性を持たせることで、定着率は上がります。

 

② 朝読書、昼読書

学校の仕組みに関わらず、毎日最低10分本を読ませる時間を授業外に取っています。この時間があることで『続きが気になるな読みたいぜインセンティブが働き、家庭でも読むキッカケとなります。

 

③ブックカバーの魔力

春の家庭訪問の時点で、保護者には子どもに本を買い与えることをお願いします。店で買うと書店のブックカバーをつけてもらえますよね。どうやら子どもたちにとって、『ブックカバーのついた本』は強烈にクールに見えるみたいなのです。それを見て他の子どもが親にせがむようになる。これがブックカバーの魔力です。

 

④『早よ終わった人は読書』は上位層の学力を加速させる

何となく、早く終わった人は読書って、『逃げ』のイメージがある気しませんか?

そうではなく、これは『攻め』なのです。既に学習内容をしっかり理解している子に、わざわざ追加で練習プリントをやらしても成果は大きくはないでしょう。それより、本の中の世界へ行き、新たな知識や表現を手に入れさせた方がよっぽど学びの生産性は高いです。

 

⑤読書のプロデュース

読む本の種類について。軸足は『文学』か『ノンフィクション』にあるべきと考えます。ドラえもん等のマンガシリーズや、サブカルチャー系に偏ると良くないと感じます。文字メインの本を読むことで、脳に良質な負荷がかかり、思考力・想像力・言語力が高まります。

 

「読みたい本がない」という子には、図書室で一緒に探してあげます。「先生に勧めたもらった本」は読むモチベーションへと繋がります。一人一人の志向を理解し、マッチングをしてあげることが大切です。

 

⑥教師が読む

これは一番大切かもしれません。読書タイム等で子ども達にしっかり読ませるには、前で教師がじっと本を読むことが最良の方法だと感じます。すると、『読む空気』が教室へ伝播していきます。また、読む本が3日位のスパンでどんどん変わっていくことで『大人ってこんなに読むんだ』と、『本を読む人』に対する、一種の憧れやリスペクトを感じるようになってきます。

 

⑦場所を変える

 

気候の良い時期には、こんな風に外で読書をするのも気持ちいいです。自然と一体化しながら本を読むと、スペシャルな感覚に浸れます。

 

AI時代を生き抜く子ども達に必要な力を読書でつける

落合陽一の著書超AI時代の生存戦略に、キャッチーなフレーズがありました。

 

知識のフックを作る

 

今の時代、スマホ片手に「教えてGoogle」で、いつでもどこでも無限の情報にアクセスできるようになりました。でも、知識がゼロだとそれにアクセスするゲートが現れない。だから、「あ、何か聞き覚えあるな」くらいのレベルで知識をどんどんつけせることが大切になってくる。それが「知識のフック」という考えです。

 

また、『日本再興戦略』にも、教育に携わる者として、非常に気になる言葉がありました。

隣の家が1000倍収入が多い状況はあまり発生しませんが、「隣の家には本が一冊もないけれども、うちには本が1000冊ある」という格差は普通に発生しています。
これは貧富の差よりも大きい差が生まれているということです。

                引用:『日本再興戦略』落合陽一

この言葉は大袈裟でも何でもなく、もう本当にその通りだと感じます。1000倍の読書格差は、埋めようのない圧倒的な差となって子どもに表れるはずです。1000冊の読書が、子どもの脳にもたらす作用は計り知れません。知識・思考力・読解力等、ありとあらゆる頭脳のパラメータを大幅に上昇させていることでしょう。

 

まとめ

教師の知らないところで、知らない間に子どもの学力が上がってる。これって、最高の生産性を誇る手法だと思いませんか?

 

『読む子は育つ』

 

これが私の哲学です。

 

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そして、今話題沸騰中のU- teacherこと奥野木優氏の学級通信WONDERにもこんなことが書かれています。

『読書で世界を変える』

人生を変える一冊に出会わせてあげる、その手伝いをしてあげることも、教師の仕事の一つかもしれません。

 

その一冊に出会えるためには、まずは本に向かわせることが必要です。

 

まずは、自分のクラスの子どもたちに、本を読む習慣をつけさていきたいものですね。