生産性を上げて5時に帰る。

民間→小学校教員 毎日5時に職員室をさる。その実現のための『生産性の高い教師の働き方』を中心に呟きます。最小の労力で最大の成果を生み出す。目指すは ビジネスと教育の融合。

#63 イシューマトリクスの4象限

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        生産性?

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働き方改革』という言葉をよく耳にします。

しかし、この言葉に疑問を抱いています。

なぜなら、それは『教師の勤務時間を減らそう』という、一方的なものだからです。

 

そうではなく、『教師の勤務時間を減らしつつ、子どもの正の変化を増やして行こう』という、このWIN-WINな考えが『教育の生産性改革』です。

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教育の生産性は下のような公式で考えます。

 

 

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教師の時間・労力は有限です。

インプット(時間・労力)を適切に配分し、いかにして最大のアウトプット(子どもの学力・生活向上)を生み出せるか。

 

これが重要な鍵となってきます。

 

では、生産性を上げるための本質を抉り取って行きましょう。

  

仕事に取り掛かる前、脳内にこのような4象限のマトリクスを描きます。

 

 

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これは、元マッキンゼーの安宅氏の著者『イシューからはじめよ』の、バリューマトリクスをアレンジしたものです。

 

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ただ、教師にとって耳馴染みのない言葉が多いため、伝わりにくいのが事実です。

それを、噛み砕いてお伝えしたいと思います。

 

 

右の仕事と左の仕事

まずは2つの領域に分けましょう。

 

イシュー度(仕事の重要性)が低い仕事=左の仕事

この中には「やらない」という選択肢の仕事も出てくるでしょう。

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イシュー度が(仕事の重要性)が高い仕事=右の仕事

基本的にmustな仕事はこの中にあります。

 

 

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    イシューマトリクスの4領域

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左下のD領域

仕事の質、重要度ともに低いエリアです。

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ここには一番たくさんの仕事が存在しているべきです。

どうでも良い仕事は、投下する時間を絞ってテキトーにすべきです。

なぜなら、学校はどうでも良い仕事で溢れかえっているからです。

時間は有限です。

 

左上の C領域

仕事の重要度が低いのに質が高いというエリアです。

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ここは、no needなお仕事が居住するエリアです。

 

またの名を『自己満足エリア』

だって、そうでしょう?

重要度が低いのに、時間と労力を投下しても成果は現れない。このエリアに、もし仕事があるのなら、それはD領域へと叩き落としてあげる必要があります。一番スカスカであるべき場所です。

時間は有限です。

 

右下のB領域

重要度は高いが、仕事の質は低くすべきエリアです。

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ここがある意味一番大切!

mustな仕事だが、イシュー度が低いというねじれが生じている仕事を見抜く必要があります。 

一見、A領域に入れても良い仕事を、いかにここへと叩き落とすか!

むやみにA領域へとどまらせていては、時間が足りなくなります。

その判断力を高めることが生産性向上への近道です。

時間は有限です。

 

語弊を恐れずに言うなら、意図的に手段の目的化に陥っても良いエリア。質を落としても目的を達成さえできればオッケーと割り切る仕事の居場所です。

 

 

やらなくてはいけないが、質は低くても良い仕事例

・ICTアンケート

・指導主事訪問の指導案

・道徳所見

 

今年度から始まった道徳所見は、mustな仕事です。

また、その質を高めれば、子どもの正の変化を引き出し得るbetterな仕事でもあるかもしれません。

しかし、これはトレードオフの概念を圧倒的に無視してぶち込まれた仕事です。

そこをどう捉えるか。

賛否両論あるかもしれませんが、僕はB領域の仕事に位置付け、作業的に1時間で終わらせました。

もしからたら4時間かけて、より良い質の高いものにすることも出来たかもしれません。

しかし、他の3時間を子どものために使ったほうが、トータルでの教育の生産性は高まると判断しました。

 

 

さて、ここで別の視点を。

 
縦の仕事

縦の仕事=上(管理職)と下(クラスの子ども)にしか成果の表れない仕事のこと。

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上へ上へと仕事をすると、ゴマスリ教師になります。

下へ下へと仕事をすると、学級王国の教師になります。

 

多くの場合、縦の仕事はB領域へ叩き落とせます。

特に、上から落ちてくる仕事。

 

例えば◯◯スタンダードや、◯◯リーフレットといったもの。

 

一見重要度が高く見えるこれらの仕事は、結局のところ管理職(教育委員会)が組織の体裁を整えたり、目に見える形としてハードに残したいという『見栄』に端を発していることが多い。そういった意図が見え隠れした時点で、価値はゼロに近いと考えても問題はないでしょう。

 

一生懸命作ったスタンダードやパンフレットが、子どもたちに大きな成果をもたらすのか?

その答えはどうでしょうか。

 

冒頭の教育の生産性に照らし合わせると、残念ながらそれらは間違いなくB領域の仕事です。

 

右上のA領域

重要かつ質も高くあるべき仕事だけが、存在する事を許される

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です。

 

簡単にこの領域にしょーもない仕事を立ち入らせてはいけません。それは良い仕事をするために必要な条件です。

 

狙うは右隅です。

 

そこにあるべき仕事は何か?

 

これは間違いなく、

授業と学級経営

 

これらは互いに好影響を及ぼし合い、シナジー(相乗効果)を生みます。

 

逆に、どちらかが崩れると、自動的にその相方も崩れていきます。

 

学級崩壊を引き起こすと、教育の生産性はゼロになります。

 

それだけは避けなければなりません。

 

では、それ以外にはどんな仕事がA領域に存在することを許されるか?

コレです。

 

横の仕事

  横の仕事=投下した時間・労力が横展開していき、加速度的な成果が表れる仕事のこと。

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校内の他の教師や、自治体内の他校へと影響を及ぼし、その下の子どもたちへと成果が伝播していく仕事です。

 

横の仕事の例 

☑︎業務改善・・・・・・・・無駄な業務をカイゼンし、教師の時間を産む仕事

☑︎真の成果の出る研修・・・子どもの正の変化を引き出せるようになるような研修

 

 

時間を投下したら、それが後々全体へと還元されるような仕事と捉えれば良いと思います。

 

まとめ

『イシューからはじめよ』では、一心不乱に仕事をこなして仕事の質を上げようとすることを『犬の道』と揶揄しています。

(由来はおそらく『犬も歩けば棒に当たる』)

 

そうではなく、下のような矢印上に仕事を配置するイメージを持ち、適切に時間と労力を投下していき、成果を上げるべきなのです。

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これこそが

生産性を上げて5時に帰るための

猿の道

 

『歩んでは行けない犬の道』

に対して

『歩むべきは猿の道』

 

上手いこと犬猿の仲で対になるので、勝手にしっくり来ています。

 

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      work as life

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未だにこの世界には『何事も丁寧に』といった美徳が存在しています。

時間は希少資源です。

学校現場は玉石混交の仕事達でごった返しています。

 

そういった環境の中、全ての仕事を愛でながら『何事も丁寧に』ふんだんに時間を注ぐことは、物理的に不可能です。

私たち教師は残念ながらターミネーターではないので、オーバーワークをすると心身が疲れます。

そうすると仕事のパフォーマンスも落ちてくるでしょう。

 

それにより不都合を被るのは誰なのか?

 

それは目の前の子ども達です。

 

 

だからこそ、教育の生産性が高い仕事を『選ぶことを選ぶ』という考え方が必要不可欠となってきます。

子ども達は皆、キラキラと輝く教師の下で学びたいと願っているはずです。

 

先日のセミナーで少し誤解を産んだのですが、『とことん無駄を切り捨ててドライに行こう!』ということを訴えているのではありません。

それでは面白くない。

自らの生産性を上げることによって生み出した余力で、読書の時間をとって自己研鑽を積んだり、子ども達を笑わせたりしながら、『とことん仕事を楽しんで行こう!」というスタイルが大切なのです。

 

これこそが、Work As Lifeという新しい仕事への価値観。

激しく儚く短い人生において、仕事をしている時間の比率は非常に大きいです。その時間をイキイキと楽しむのか、それともイヤイヤこなすのか。

そのどちらを選ぶかにより、教師の人生の充実度は大きく変わってくるはずです。

#62 教員の再魅力化

かつて、教員とはとても魅力的な仕事でした。

そんな教員の仕事を、再び魅力あるものへ。

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    生産性を上げるアプローチの意義の再確認

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なぜ、これほどまでに生産性を上げることを訴えてきたのか。

 

それは、マズローの5段階説の初歩的な段階に留まらないためです。

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教育とは、「子どもを成長させたい」という自己実現欲求であると、僕は捉えています。


しかし、教育者自身が疲労困憊や睡眠不足といったステータス異常に陥ってしまうと、「もっと休みたい」「もっと寝たい」といった底辺である生理的欲求に支配されます。


そうなると、てっぺんである「自己実現欲求」には到底辿り着けません。


だからこそ、まずは勤務時間を適正化し、自分自信を幸福な状態に置くために、自らの生産性を上げなければならないと訴えてきました。

 

いわゆる、内なる働き方改革です。

 

しかし、あるニュースをきっかけとし、その限界を感じることとなりました。

 

そのニュースとは、新潟県の教員採用試験の倍率が1.14倍という数字になったことです。


これにより、「教員の質が」という声が囁かれましたが、これはもっと深刻な問題を孕んでいると考えます。

それは、致命的な人手不足

組織が活動するにあたり、絶対的に必要なリソースはヒト・モノ・カネです。

その中でも、特に大切なもの。

それがヒトです。

僕は、前職においてサービス業の店長をしていました。

その時、一番苦労したのは、「ヒト」が足りないことです。


人手不足は、人を無気力にします。

残された人は、その穴を埋める必要が出て来ます。

イレギュラーによって空いた穴であれば

「そういう時はお互い様。助け合いの精神で」

という気持ちが生まれ、フォローし合うことができます。

 

しかし、それが慢性的なものになると、

「なぜこんなに辛い中働かなければならないのか・・・」


となり、ヒトは1人、2人と去っていきます。

そうなると、完全なる人手不足の負のスパイラルへと突入します。


日本の教育という巨人は、今、この負のスパイラルに片足を突っ込んでしまっているのです。

 

では、なぜ学生たちが教員の仕事を敬遠し始めたのか?

それは、この仕事に対する魅力が薄れてきたからに他ならないのではないでしょうか。

 

現職教員へ向けて、「生産性を上げる」というアクションで、疲弊した教育界を変えていこうという発信を続けて来ました。

それが最重要だと思っていました。

しかし、ここへ来てそれ以上に重要なことが現れました。

 

それは「教師の卵に明るいミライを見せること」です。

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    教員の再魅力化というアプローチの展望

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そこで、僕は教員の再魅力化というアプローチを取り始めました。

 

それをテーマに7月21日にwatcha TOKYOというイベントでお話する予定ですが、その一部をここでお話させて下さい。

 

教員の再魅力化の柱の一つが、現職教員による、教員という仕事の面白さの発信です。

控えめに言って、この仕事は面白いと、僕は強く感じます。

だって、こんなにクリエイティブな仕事って、なかなかありません。

1日に数時間も、授業という創造性豊かなソフトを創って、子どもとシェアするのですから。

 

手段は何だって構いません。

ポジティブな情報を世に出していきましょう。

 

ポジティブな情報とはキラキラした情報のことではありません。

それぞれの強みを生かしたオモシロイ情報のことです。

 

☑︎SNSやブログといったネットを使った方法

リスクも有りますが、その拡散力は圧倒的です。多くの方が魅力的な実践を発信しています。

 

☑︎イベント等で、直接自分の声で語る方法

オフラインの場での熱量の高さは爆発的です。

watchaには、その機能を期待しています。

またwatchaはオープンソースです。いつどこで誰がいつ主催しても良いものです。

 

☑︎そして、もっともっと長期的な目で見るなら、今、目の前にいる子どもたちの目に、自分たち自身を魅力的に映すこと

10年、20年後、教え子達が学校に帰ってきてくれたら、これ以上に嬉しいことはないと思いませんか?

 

何はともあれ、草の根的に出来ることは、とにかくポジティブな情報の出し手を増やすこと。

 

僕たちの発信で、1人でも「教師って仕事も捨てたもんじゃないな」と思ってくれれば、それは僕達の勝利です。

その勝利を日本各地でみんなで積み重ねることが、教員の再魅力化へと繋がるはずです。

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                    watcha!TOKYO

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おそらく、教育における最異端にあたるイベントwatcha!

ネットとリアルとの架け橋。

ここで繋がった人達が、その熱量を外へ外へと吐き出したくなるような、再魅力化への起爆剤となることを期待しています。

 

watcha!TOKYOまで、あと…

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#61 教採面接の秘訣

 

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❶言葉を短く

面接官に聞き返される位がベストです。
長ければ長いほど、そして流暢であれば流暢であるほど、その言葉は胡散臭くなります。

 

❷言葉をシンプルに

専門用語を多用すると、耳障りが悪くなります。

まだサッカーをしたことない人が

「ディフェンスラインを掻い潜るダイゴナルランを多用したスタイルで活躍したいです!」って言っても「は?」ってなりますよね。
多分、そんな感じです。

シンプルな言葉を紡いでいく方が、信用されると感じます。

 

❸非言語で勝負する

何を言ってるかよりも、どんなヤツが喋ってるかです。

その人から醸し出される雰囲気が大切です。
目線、表情、声色。
自らに熱量を帯びさせて下さい。

 

まとめ

ただ、あくまでも個人の考えなので、一般的ではないと思います。
でも、実際に当時この戦略で押し通したところ、面接点数は相当高かったです。(合格後にあえて開示したので分かりました)

一般的ではない分、差別化は図れるかもしれません。

 

面接に絶対解はありません。

自分なりの最適解を見つけ、それを突き通すことです。

 

教師という仕事は、かつて魅力的とされていました。

しかし、昨今の悪政もあり、魅力的ではないという風潮が流れてきています。

そんな中、あえて教員への道を目指している方の存在はありがたくてたまりません。

教員の再魅力化へ向けて、現場の僕たちも出来ることはやっていきます。

 

教師の卵の皆さん、頑張って下さい。

応援しています。

共に明るいミライを作っていきましょう。

#34 テスト最強メソッド1.2

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教員の再魅力化。

watcha東京へ向けて発信を強化中です。

その柱となるのが、労働環境の改善です。

そのためのアプローチが生産性向上。

 

効果的なメソッドが、コレです。

 

 

テスト→採点→返却→直しの高速化

 45分でコレをやり切ります。

 

1.テスト

机をテスト隊形にし、準備が整ったらテストスタート。

この際、教師がやっておくべきことは、教卓のテスト受け入れ態勢を完璧に整えることです。

A3サイズの市販テストは面積が大きいので、戦略的に机の上のレイアウトをシステム化しておかないと、直接的な価値を生まない付随作業が発生し、効率低下を招きます。

テストの答え、採点中のテスト、採点済みのテスト、未採点のテスト、得点記録用のファイルを置くと、一般的なデスクのサイズではキャパオーバーになります。

そのため、自分なりのルールを作って、毎回それ通りに作業をすることを心がけることが大切になってきます。

作業はルーティン化することで高質化・高速化されます。

 

テストが出来て見直しをした子から持ってこさせます。

 ちなみに、見直しをしたというサインに、問題番号に鉛筆で丸をつけさせることをしています。

 これが意外と効果大。

もし、極端なイージーミスや問題のやり忘れが有った際には、個別で注意をすることができます。別に厳しく叱る必要はありません。

「これ見直しマーク入っているけど、本当に見直ししたの?」って聞くだけで大丈夫です。

これによって形だけの見直しサインはダメだという認識がクラスへと広がって行きます。    

得点率を上げることは、子どもの自己肯定感向上、業務効率化へと直結します。

 

2.採点〜丸付け界王拳

 一人目の子が提出したら、採点スタート!

丸は基本的にはつけません。

この方法を併用することで火力がアップします。

 

早く終わった子は、どんどん読書をしてもらいます。早く終わって満点取るような子にとっては、むしろこの時間の方が学びの質は高いはずです。

 

 

3.点数記録〜点数速記法〜

 

採点したらすぐに点数を記録します。

その際、満点の子は表にピッと『ー』を記します。

(※Twitterでお世話になっているT先生からアドバイスを頂き、マイナーチェンジしました。)

『50』を書く時間も積もり積もればバカになりません。

また、

45点→45

40点→4

 

といった具合に、0を省力します。

万が一、一桁の点数だった場合には⑤と、丸で囲むことで見分けるようにします。 

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4.返却

最後の1人の採点が終わったら返却に移ります。

ただし、どうしても解説がいる問題があれば、少しだけします。記憶が新しいので、解説のアウトプットも非常に高くなります。

 

5.直し move your bus 作戦 

 

なかなか自力で全て直すことが出来ない子も、やっぱりいますよね。

満点で直しがない子(ランナー)には、そういった子(ウォーカー)のフォローに回ってもらいます。

算数の場合、「答えをそのまま教えるのはやめてね」というルールをはじめに作っておくのが大切です。

 

教え手に回ってくれた子どもには最大限の感謝を伝えます!

「本当にありがとう!助かりました!」

まとめ

 テストをして、すぐに直すことで学びのアウトプットは最大化されます。

 

また、その場で全て終わらせることにより、教師の時間的余裕も生まれます。

 

まさしくwin-win

 

子どものいる時間に全てを終わらせると、成績処理の時間を放課後にとれます。

 

すると、成績処理のシーズンでも定時退勤が可能に。

 

いや、もっともっと生産性を上げれば…

 

 

#60 会議の生産性を高める

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会議って、そもそも高いコストがかかっているんです。

教師の人数×会議時間=投下されたリソース

もちろん、私たちの給料は税金で賄われてます。

さらに、勤務校外で開催される会議の場合、それに交通費や、場合によっては会場費が上乗せされます。

会議が長い上に、その内容に実りがない場合、会議の生産性は最低です。

逆に、短い時間で、質の高い成果(ソフトとしての)が出せたなら、それは生産性の高い会議だと言えます。

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概要は以前のツイートの通りです。

 

以下の仕組みにすることで、朗読会化は防げます。

❶会議資料を事前に配って目を通す仕組みにする。

❷全員が内容を知っている前提で、提案者は要点だけを伝える。

 

たったこれだけのことで、起案者の内容に問題がなければスムーズに進むようになります。

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生徒指導部会や、特別支援部会、また複数の学校から集まっての◯◯部会。

 

いずれも、長引くことが多いです。

その原因を分解すると、以下の2つのパターンに行きつきます。

❶ホストの意識

提案する議題を、9割完成させた状態で下ろせば、無駄な時間は省かれます。

 

しかし、ゼロベースで「さあ、どないしましょ?」と投げたりすると、果てしなく生産性の低い議論がスタートする可能性が高くなります。

 

だから、ホストは前もって、質の高いモノをほぼ完成品として作っておかなければなりません。

 

そのためには、ストーリーラインを作っておく必要があります。

ここで役立つのが、マッキンゼーでよく使われるド定番のフレームワーク『空・雨・傘』。

 

空を見ると、かなりどんよりとしてきている。雨が降りそうだ。

傘を買おう。

 

この場合

問題=雨が降りそう

結論=傘を買う

です。

 

生徒指導部会を例に挙げると以下のようなものです。

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問題=雨の日、廊下を走る子が多い

結論=ミニオンのオムニバスDVDを中間・昼休みに上映しよう

 

大切なのは(分析)です。

ここをテキトーにやってしまうと、結論がとんでもなく質の低いものになります。

いわゆる、コインの裏返しというものです。

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これを、先ほどの傘の問題に当てはまると、

雨を降らないようにする

という結論に。

全知全能の神でない限り、こういったチャレンジは無謀に終わるので、避けるべきです。

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「おしゃ、ほな明日晴れにしよか」

 

❷参加者の意識

誰かが話すということは、他の複数人に対して『聞く』というコストを強いていることと同義です。

話すなら、それ相応の成果を生まないといけません。

ただ取り留めなく課題をダラダラ話すのは時間の浪費に繋がります。

大切なのは

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だから何?

どうしたいのか?

どうしてほしいのか?

 

その視点を持って話す意識を持つという共通認識が必要だと思います。

 

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その一

定時退勤の敵って、実はコイツなんじゃないでしょうか。

生産性の低い学年会

学年主任の手腕次第で、学年会の生産性は上がります。

僕が今、割と早く帰れてるのは、単学級だからというのが大きいと感じます。

 

その二

会議のための会議の多いこと、多いこと。

「何か形として残さなければならないから、何かやろう」という思考で生み出されたアリバイ作りのための仕事って、本当に多い。

それにより、仕事のための仕事が生まれる。

これは関係ない人たちをも巻き込むサイテーの仕事です。

 

その三

個人の生産性向上の限界の壁は、生産性の低い組織。

今、ここをどう破壊すべきかを考えていくステージにいます。

これはまた今度にしますね。

 

夏休みまで、あと1ヶ月くらいといったところでしょうか。

みなさん、まあボチボチやって行きましょう♩

#59 タイムマネジメント

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時間は希少資源です。

それらを適切にマネジメントしてあげることは、非常に大切。

 

何となく職場へ行き

何となく仕事をこなし

何となく帰る

 

この何となくサイクルから脱却し、真剣に時間と向き合い、そして手懐けらるように出来ると、人生がちょっぴり素敵なものへなっていくはずです。

今回はタイムマネジメントで意識すべき5つのことについて書きます。

 

 

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原則は『1時間の授業の中で全てを終わらせること

これに尽きます。

・テスト最強メソッド

 

・ランナーを活用した授業デザイン

 

・ワークシートもその時間のうちに

 

コツはこうです。

「職員室に赤ペンを置かない」

 

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これは以前もブログ発信したことですが、朝と夜では圧倒的に朝の方が質の高い仕事が出来ます。

 

Twitter界で有名な若手小学校教員Aさんも、朝型です。すなわち、できる人は朝型なのです。

 

「別に朝でも放課後でも一緒じゃん?」

と思われる方は多いと思います。

しかし、ある点において決定的な違いがあります。

 

それは、疲労度。

意識されていないかもしれませんが、確実に朝より放課後の方が疲れています。疲労は生産性向上の大敵です。

 

野球で例えましょう。

1イニング目から全力投球をしてきた場合の8イニング目。普通、一定量のスタミナを消費して球威もコントロールも落ちてくる頃です。そこから大切な仕事に取り掛かっても、打ち込まれる可能性は高くなってきます。

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炎上…

 

このことから…

脳と体がキレッキレの朝に頭を使う仕事

脳と体のスタミナが減ってきている放課後に手を使う仕事

をするのが効率的と言えます。

 

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定時から逆算して仕事をする意識が生産性を高めます。

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それに対して、仕事が終わったら帰るという思考は生産性を低めます。

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また、子どもが来る時間や定時から逆算して仕事をする際、15分の時間のパッケージで考えることをよくします。

「あと1時間、合計4パッケージ分の仕事が出来るな。よし、アレとコレをやりきろう」

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漠然とやるよりもメリハリが出ます。

 

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これも以前発信した内容です。

飲食店では

 

忙しい時間帯=ピークタイム

暇な時間帯=アイドルタイム

 

と呼びます。

学校で言うと、

 

学期中=ピークタイム
長期休業中=アイドルタイム

 

要するに、ピークタイム(新学期)を迎える前のアイドルタイム(長期休業中)に仕事のストックを大量にしておくことが大切です。

 

ピークタイム中(学期中)に、さまざまなストック作業をちょこちょこやると、勤務時間の過多を招きます。

戦力(労力)の逐次投入は戦略上のタブーとされています。

(※ランチェスターの法則より)

 

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一年を通して、忙しさの波は大なり小なり有ります。

僕の場合、一年で一番のビッグウェーブは間違いなく1ヶ月後の今くらいです。

・体力テスト調査報告

・いじめ調査報告

・1学期の成績

大きな波が重なる時です。

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自分の受け持った分掌の仕事のピークがいつ来るのかをしっかり把握しておけば、仕事を前にズラすという対策が取れます。

来る波をモロに受けて海の底に沈まないために、大切なことです。

 

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 とは言えども、ゼロベースで職場に行って全てを終わらせることは不可能です。

やはり、頭の中で仕事をしておくことは必要です。

イヤイヤじゃなく、楽しんで。

教師の仕事って、本来極めてクリエイティブなものです。

クリエイティブな仕事って、世の中にそんなたくさんあるものではありません。

今、スイミーの学習をしているのですが、文学って、もはやARTだと思います。

それを自分の中で再解釈した上で、子どもたちに視点を提供する。

ホント楽しいなって感じます。

ポジティブに頭の中で仕事をするということは、生産性どうこうといった低次元の話ではありません。

仕事を、人生を楽しむためのアイテムにする。

そんな捉え方、ちょっと素敵じゃないですか?

saru.hatenadiary.com

 

 

 

 

#58 教材研究の生産性を上げる

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今日の子どもは多動化しています。

ここでいう多動化とは発達障害的な視点のことではなく、時代性に伴う多動化です。

水曜7時にテレビの前へ行き、チャンネルをフジテレビに合わせドラゴンボールを30分見るという、極めて受け身的な情報受信のスタイルがスタンダードであったのが、四半世紀前の子どもです。

 

それに対して、スマホタブレットで好きな動画をいつでもどこでも見られて、つまらなければ直ぐに次の面白そうなコンテンツを探すといったスタイルがスタンダートになったのが、今日の子ども。

 

授業というコンテンツを提供する立場にある教師にとって、より難しいのは明らかに後者である今日の子どもです。

 

ツマラナイモノは拒絶するという文化に慣れ親しんだ今日の子どもに取って、ツマラナイのにスキップせずに最後まで見続けなければならないという授業文化は、到底受け入れられないものなのです。

 

だから、授業をオモシロイコンテンツへとしていくことは、必要不可欠なことです。

 

しかし、毎回ゼロベースでオモシロイ授業をデザインしようたって、それは非常に困難…

 

そこで、僕は基本的に二つのフレームを使って授業をチャッチャッとデザインしています。

探求型のイシュードリブン、そして習熟型のゴールドリブンです。

フレームに落とし込んでルーティン化することにより、思考は安定し、高速化されます。

 

❶探求型授業フレーム イシュードリブン

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イシューとは「良質な問い」と定義します。

それは一問一答的な問いではなく、大局的でエッジの立った問いである必要があります。

 

そして、授業の最後には、そのイシューと対になる結論をアウトプットさせます。

自分なりの結論を完成させるために、授業の中でインプットとアウトプットのサイクルを回して素材を獲得させます。

イシューの設定には一定のセンスが問われます。そのセンスを磨くためのヒントとなるのが、NHKのブラタモリです。

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ブラタモリでは、番組の冒頭で、タモリがその旅において明らかにすべき問いが提示されます。

これは毎回、非常に美しいイシューとなっています。

最近の放送におけるお題をザッと見て見ましょう。

#106萩 「萩はなぜ世界遺産になった?」

#105伊豆「どうして越えたい天城越え?」

#104宇治「なぜ、宇治は天下一の茶所となった?」

 

これらの問い(イシュー)への結論を出すため、タモリはブラブラと町を歩き回るのです。

ブラタモリという番組のスタイルは、イシュードリブン型授業を、まさしく具現化したものです。

 

イシュードリブン型授業(結論収束型)

イシューに対する結論が事実へと収束していくタイプです。算数、理科はこのタイプに分類されることがほとんどです。

 

5年生 算数 

イシュー「平均って、どうすれば分かる?」

結論  「全部足して、個数で割ればいい」

 

4年生理科

イシュー「水はどうやって温まっていく?」

結論  「温度の高くなった水が上へ上へと動き、だんだんと全体が温まっていく=対流」

 

イシュードリブン型授業(結論拡散型)

イシューに対して、結論が拡散していくタイプです。国語、社会科で特に有用です。ディベートやディスカッションに向いています。

 

3年生 国語 

イシュー「じさまの腹痛って本当?」

結論A  「本当。優しいじさまが、かわいい豆太に、そんなあぶないことをさせたりしないはず」

 

結論B  「うそ。豆太に強くなってほしいと願って、仮病をした。」

 

3年生社会

イシュー「多くのお客さんに来てもらうための工夫とは?」

結論A「接客を良くするために、従業員に指導している」

結論B「品切れにならないよう、在庫を管理する」

結論C「お店を清潔にするため、毎朝掃除をしている」

 

❷習熟型授業フレーム ゴールドリブン

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 習熟に力点を置いた授業向きです。ゴールの定義は、読んで字のごとく、その授業におけるゴール。それをとことんシンプルに提示し、すべきことを圧倒的に明確にします。

イシューは必ず疑問形になりますが、ゴールは肯定文になります。必要に応じて、授業の振り返りをさせます。この場合は、自分自身のメタ的な変容を分析し書かせると良いでしょう。

 

ゴール 「小数と整数のたし算が出来る。」

まとめ 「整数の一の位の右下に見えない小数点があることを知った」

 

ゴール 「漢字の広場の全ての言葉を使って文章を書く」

まとめ 「活気という言葉は、あふれると組み合わせて使うと良いことが分かった」

 

❸小さな授業

授業をデザインする際、無駄にあれこれ考え過ぎるうちに本質を見失うことがあります。これは、時間のロスと、子ども達の混乱という二重苦を生みます。

そうならないために、イシュー→結論ゴール→振り返り、この最短距離だけを見ます。

そうすることで、授業デザインの高速化と、思考の整理が進みます。板書をする際にも、対となるこれらを、隣同士に書くことをオススメします。

授業のデザインを、より小さく、しかしより良く

これは、エッセンシャル思考に基づく授業デザインです。ちなみに、背景にあるのは、1954年にブラウン社のディーター・ラムスがデザインしたレコードプレイヤーです。  

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様々な機能が満載され今日のオーディオプレイヤーよりも、シンプルで美しさを感じます。授業も同じではないでしょうか。無駄な機能や情報を排除し、必要最低限のデザインをする。

これこそが小さな授業です。