生産性を上げて5時に帰る。

民間→小学校教員 毎日5時に職員室をさる。その実現のための『生産性の高い教師の働き方』を中心に呟きます。最小の労力で最大の成果を生み出す。目指すは ビジネスと教育の融合。

#43 watcha! Section3 離

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watcha!セミナーの内容について、最後の記事です。

教師2.0

仮に、授業とか、学級経営とか、校務分掌とかの仕事を、一通りできるようになった状態を、教師1.0としましょう。

 

世の中の教師の方は、多くの場合それで十分だと思っているはずです。

 

しかし、watcha!セミナーなる変な集まりに、休日にわざわざお金と時間を使ってやってくる方はおそらく、そうではないはずです。

 

教師2.0を目指すぜ!

 

って方ばかりのはずです。

(※既に教師2.0の方も多くおられました)

 

じゃあ教師2.0って何だろう?

 

それは自ら何かを創造していく

 

いわば

 

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教師2.0を目指すには?

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得意分野に特異なことを組み合わる。

 

特異な発想がイノベーションを生むのです。

 

イノベーションを起こす人間は、はじめは周囲の嘲笑を受けます。

 

「そんなの無理だろ?」

 

でも、それを恐れずに何かにチャレンジすることで、何かを生み出すことのできる変態・・・すなわち教師2.0への道が開けてくるのではないでしょうか。

 

私は今、教師2.0を目指しています。

教育の世界に『生産性』というキーワードをぶち込んで、教師も子どももハッピーになれる世界にしたいと思ってます。その考えが一般化された時、教師2.0になれるのではないでしょうか。

 

人生は短い

実は、高校生の時、バイク事故で死にかけたことが有ります。

頭蓋骨を骨折し、鼻から脳みその汁が出てくるという何とも笑えないレベルの重症でした。

そして、開頭手術を受けることに。

その際、手術を担当する脳外科医の先生に言われた言葉。

 

「この手術は成功する保証はありません」

そう告げられ、麻酔で意識を失う前。

 

「あぁ、死ぬかもしれへんのやなぁ」

そう思ったことを鮮明に覚えています。

 

そして10時間後・・・ 

 

集中治療室の天井が見えた時・・・

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そう思いました。

 

当たり前のようで、当たり前でなくなっている感覚。

それは人生は短いということ。

 

その儚くも激しい人生の中で、何かを成し遂げるのか、それとも何をも成し遂げないのか。

 

一度死を覚悟してから、私は何かを成し遂げる側の人間になりたいと強く思うようになりしました。

 

セス・ゴーディンの『出し抜く力』という本に、とんでもなくエッジの効いた言葉が有ります。

 

それは

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人間牧場とは、柵に囲われた中で思考停止状態に陥り、ただただ毎日を過ごす人の集まりのことです。

 

教員の世界って、まさしくこれに陥りやすいのではないでしょうか。

別に何の実績を残さなくても、ただ毎日職場へ行くだけで身分と給料は保証されます。

 

でも、だからと言って、その柵の中で過ごす人生は楽しいものになるでしょうか。

 

一度しかない人生です。

 

一歩、柵の外へ出れば、様々な危険が待ち受けているかもしれません。

 

でも、死ぬ間際に『これを成し遂げた!』って胸張って言えるようなことを、やりたい。

 

そんな思いで、みんなが人間牧場の柵をぶち破って行けば、この教育界、一気に面白くなってくるのではないでしょうか。

 

自分だけのA領域の一つの点を見つけて、それをとことん楽しむ!

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ワークアズライフって言葉が流行っています。

仕事と生活を切り離すんじゃなくて、とことん仕事を楽しむマインドを持つ。

 

それを実現できれば、みんながハッピーになって行くはずです。

 

僕は今、ハッピーです。

 

さぁ、皆さん。

 

共に教育界に光をもたらしましょう。

 

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fin.

 

改めて、当日お越し頂いた皆様、そしてスタッフの方々、本当にありがとうございました。

#42 watcha! Section2 破

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生産性を上げるためのマインドセットとして、以下のキーワードを挙げました。


『全部やろうはバカやろう』


『選ぶことを選ぶ』

 

ではそういったマインドを元に、具体的にどうやって生産性を上げていけば良いのかを、Section2でお話させて頂きました。

 

教育の生産性

時間は有限な希少資源です。それをいかに配分していくかが仕事の質を高めるポイントとなってきます。

 

しかし…



そこでどういった基準で、時間と労力を費やす仕事と、そうでない仕事を価値つけるか。

そのキーワードとなるのが『教育の生産性』

その教育の生産性が高い仕事にエネルギーを集中投下すべきなのです。

 

分母が教師の投下するエネルギー、分子が子どもの正の変化

 

注意すべきは、どれだけ教育的効果のある仕事も、そのために膨大なエネルギーを必要とするのであれば、それは生産性が高いとはいえないということです。それでは、結局は量に依存したマッチョな働き方に陥ってしまいます。

 

フレームワーク

では、具体的に目の前の仕事に価値付けする際、大切になってくるのがフレームワーク

最も有名なフレームワークは恐らくPDCAサイクル。コイツは完全に市民権を得ており、学校現場でも頻繁に用いられていますよね。


他にはトヨタ5whysマッキンゼー空・雨・傘等も有名なフレームワークです。

でも、難しいのでアンパンマンで説明しました。


アンパンマンって毎回流れが決まってますよね?あれも一つのフレームワークに則っているんです。それは『起承転結』というフレーム。これがあるからアニメ制作会社の仕事は高速化されているのです。




では、学校の雑多な仕事を効率よく処理して生産性を上げるためには、どんなフレームワークを用いるべきか。

 

イシューマトリクス

これは元マッキンゼー安宅和人氏の『イシューからはじめよ』に掲載されている有名なフレームワークです。

 

それをビジネス界でなく、学校界でどう活用していかべきなのかについてお話ししました。


横軸が仕事のイシュー度の高さ=教育の生産性が高いか低いかorマストな仕事かそうでないか、縦軸が仕事デキという視点で、4象限に分けたマトリクス上のどこに仕事を位置付けるかを考えのです。

結論から言うと、イシュー度の高い仕事、すなわちA領域の仕事にエネルギーを集中投下して、仕事の質を高めようということです。

A領域の仕事を選ぶことを選ぶのです

ここはかなり長くなってしまうので、詳しくは以前のブログ記事をご覧下さい…


A領域に位置する仕事とは
授業⇄学級経営
ここも詳しくお話したかったのですが、時間が押してしまったのと、それぞれのプロフェッショナルである御二方がお話をされたので、カットさせてもらいました。

実は、学級経営に関して、動画でクラスの様子を見てもらおうと思っていたのです。

とにかく最後は笑顔で家庭に返す。

毎日歌ってます。

 

私の中のA領域の仕事の一つは、ギターかき鳴らしてみんなで笑って歌うこと。

 

学級経営がガタツクと、イレギュラーが頻発し仕事が雪だるま方式に増えていきますし、何より子どももハッピーじゃないです。

 

ここに注力することは、こども教師もハッピーになる近道です。

 

忙しくなると、この辺りが往々にして後回しになってしまうところです。急がば回れですね。

 

業務のカイゼン

もう一つ挙げたA領域の仕事、それは業務のカイゼンです。

学校には教育の生産性の低い仕事がたくさんあります。それらを適正化していくことが重要になってきます。

忙しさに追われて

「会議の資料、とりあえず去年と同じやつの日付だけ変えて出しとこー」

 

これ、あるあるでしょ?

 

でも、それじゃいつまで経ってもカイゼンされませんし、教師の時間も生むことが出来ません。

 

効率化を、レベルごとに分けると以下のようになります。

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イノベーションを起こすのは難しくとも、小さなインプルーブメントの積み重ねなら、そう難しくはないです。

 

フレームワークカイゼンツリー』

 

私の去年のマラソン大会の実際の例をもとにお話ししました。

 

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結論から言うと、試走を廃止し、手書き業務をExcelの自動印刷に変更しました。

 

前者はイノベーション、後者はインプルーブメントに当たると思います。

 

結論はこうです。

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詳しい内容は過去記事で。

 

ビッくらポン

ここで、カミングアウトをしました。

私の前職は、くら寿司の店長です。

 

大学1回生からバイトをやっていて、バイトリーダーになり、バイトにどっぷり浸かる日々。

 

大学の取得単位はギッリギリで留年すれすれで卒業出来るレベルでした。大学4回の冬からバイト店長になり、そのままなし崩し的に入社することになりました。

 

この時期は本当に苦労の連続でした。

 

店が回らない→休みが取れない→疲労困憊→仕事の質が下がる という負のスパイラル。

ウン十連勤も有りました。

 

その時の経験が、今に生きています。

「もう一生こんな生活をしたくない」という強い思いです。

 

時は過ぎ、日本最大級の売り上げを誇る店舗を任されるようになりました。

 

そこでのチームビルディングが成功し、さらにこれまた売上の高い別の店の店長も兼任するようになりました。

 

その結果

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これを可能にしたのはチームビルディングが成功したからに他なりません。

 

生産性を上げるチームビルディング

Twitter界で有名になったこの本。

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これを参考にしたチームビルディングについてお話しました。

 

結論から。

リーダーは、上位層であるランナーにエネルギーを注ぐべき

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どうしてもリーダーは、ライダーを何とかしようとエネルギーをそこに投下しがちです。

 

しかし、思い切ってランナーにエネルギーを集中投下することで、その下の層のメンバーを引き上げることが可能になってきます。

 

店長時代、私はバイトの中で一番優秀な大学生にエネルギーを集中投下しました。

するとどうなったか。彼からの指導効果が店全体へ波及し、圧倒的な成果を生み出せるようになりました。

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これって、クラスでも出来るはずなんです。

 

要するに、クラスにおけるランナーを頼る。

学校場合、活動によって誰がランナーになるのかは目まぐるしく変化していきます。

 

算数のランナー、サッカーのランナー、工作のランナー、水泳のランナー、余った給食を平らげるランナー。

 

そのシーンごとのランナーにみんなを引き上げてもらうチームビルディングが重要になってきます。

 

 

 

教師の仕事って、つまるところ、プレイヤーではなくマネージャーであるべき。

すなわち

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これって、けテぶれ『学び合い』

に見られる、一斉授業からの脱却へと繋がっていくんですよね。

 

結局のところ、教師がマンツーマンでついてフォロー出来る時間は限られています。それが教師の責任かもしれませんが、とるべき責任は、その子の力をつけること。

 

プレイヤー教師ではなく、マネージャー教師がクラスの学びの生産性を、より高めていくはずです。

 

そうすることで、教師にとっても子どもにとってもこうなります。

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以上、Section2 破 でした。

かなり省略しても3500文字…

 

伝わりきらない部分が多いと思いますので、遠慮なくTwitterでもFacebookでもDMでも質問して下さい。

 

明日はSection3 離 の記事を書きたいと思います。明日が一番アツイ内容になるはずです( ・`ω・´)

#41 watcha! Section1 守

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光栄にも3月27日京都で開催されたwatcha!の講師としてお話する機会を頂きました。

 

わざわざ遠くからお越し頂いた方、そして運営スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

 

おかげさまで、教師人生で最もアドレナリンが出たステージとなりました。

 

当日お話したことを全3回に分けて、ブログにまとめたいと思います。

 

『生産性を上げた先に、見えてくる未来とは?』というテーマで進めました。

 

流れは以下の通りです。

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なぜTwitterを始めたの?

本題に移る前に、少し小話をしました。

それは、なぜTwitterを始めたのか?

 

実は去年の10月からTwitterで発信し始めたきっかけは、Yahoo!コメントで炎上したことにあるのです。

 

学校の働き方改革に関する記事で、

『いや、定時退勤できますよ』

とコメントしました。

すると…

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「クソーッ」っとなり、その悔しさをバネにTwitterを始めて、今に至るのです。

 

Section1    思考 Mindset

まず、生産性を上げるために最も大切なことはマインドセットだということをお話しました。

 

家に例えるなら基礎にあたる部分です。この基礎がしっかりしないまま、その上にハウツーといった柱を立てていっても、それは脆くも崩れ去っていまう可能性が非常に高くなります。

 

だからこそ、まずは生産性思考を脳内にインストールすることが大切なのです。

 

 

さまざまな書籍が溢れていますが、今回の講座ではグレッグ・マキューンのエッセンシャル思考をベースとして進めました。

 

エッセンシャル思考についての詳しいことは、以前の記事をご覧下さい。

 

読書は最強のコスパを誇る未来の自分への投資です。

 

そこでこんなお話をさせて頂きました。

落合陽一の日本最高戦略にこのようなことが書かれています。

隣の家が1000倍収入が多い状況はあまり発生しませんが、「隣の家には本が一冊もないけれども、うちには本が1000冊ある」という格差は普通に発生しています。
これは貧富の差よりも大きい差が生まれているということです。

引用:『日本再興戦略』落合陽一

 

これに大納得です。

自分より読んだ本が1000冊少ない人には負ける気はしません。逆に、自分より読んだ本が1000冊多い人には勝てる気はしません。

それくらい、決定的で絶望的な差をもたらすものが、読書であると考えています。

 

でも、本を全く読まないという教師の方が結構いるのも事実です。学び続けない教員は、いずれ淘汰されます。なぜなら、環境は時代が進むにつれて加速度的に変化していくからです。

 

自分の指導に子どもを合わせるのではなく、激動していく子どもたちに教師が合わせていかないといけないのです。

 

話を戻します。

 

エッセンシャル思考を二つのキーワードに集約しました。

 

『選ぶことを、選ぶ』

『全部やろうはバカやろう』

 

教師に与えられた時間、そして教師の心身の体力は有限なのです。

 

その前提を無視したマッチョな働き方をしていては、いつまでたっても仕事の質は上がってきませんし、心身の疲れは溜まっていく一方です。

 

それによる最大の被害者は誰?

それは子どもです。

 

教師が心身ともに元気で、質の良い仕事をすることはすなわち、子どものガッコー生活の質そのものを高めるのです。

 

それとともに、教師の人生の充実感も上がってきます。

 

あ、この辺は当日お話しなかったことですね…

 

明日はSection2 破において、生産性を上げる具体的なメソッドについて書きます。

#40 心を整える

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サッカー日本代表において、長年キャプテンを務める長谷部誠選手(34)

 

今日のタイトルは、彼の大ベストセラーである『心を整える』から

 

この本を買ったのは7年前の初任者の時でした。

 

ふと、パラパラと読み直してみました。

良いことがたくさん書いてある。

 

当時は仕事と結びつけずに何となく読んでいましたが、当時と比べそれなりに成長した(つもり…)今、改めて読むと、また違った見方が出来ました。

 

私は、本は絶対に買って読むタイプです。なぜなら、読み直したり、貸したりすることが多いからです。

 

最近、U-teacherさんがTwitterで紹介したことをキッカケとして知った方も多いと思いますが、『しるし書店』というサービス。

 

これにすごく興味を持っています。結構Twitterで本を紹介することも多いので、出品するのも面白いかなあなんて感じていました。

 

が、いかんせん出品したいと思う本が無い!

手元にまだ持っていたい本ばっかりなのです。

でも、本棚がマックスになった時には、しるし書店に挑戦してみたいと思います。

 

少し話が逸れました、では本題へ。

 

整理整頓は人生の半分である

 これは、ドイツのことわざだそうです。

 

整理整頓は人生の半分である

日頃から整理整頓を心がけていれば、それが生活や仕事に規律や秩序をもたらす。だから整理整頓は人生の半分と言えるくらい大切なんだ、という意味だ。

 このことわざに、僕も賛成だ。

 

                  引用:『心を整える』 長谷部誠

 

 

整理整頓の目的❶
       →時間を失わないため

学校現場って、忙しいですよね。

この本を読んだ当時はこんな感想を持った記憶が有ります。

「忙し過ぎて、整理整頓してるヒマなんて無いわ」

教室も机の中も、恥ずかしい位クッシャクシャでした。

 

でも、今なら真逆の考え方をします。

「整理整頓をしないから、忙しいんじゃ無いの?」

ちょっと言い過ぎかもしれませんが、あながち間違いでもないと思います。

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なぜなぜ分析していくと、こういう結論も1つの終着点になり得ます。

 

以前の記事でも書きましたが、「モノを探す時間は何も生みません」

 

また、大切な書類を紛失するといったイレギュラーを起こすリスクも高まります。もし、そういったことが一度発生すれば、仕事が雪だるま式に増えるばかりか、信用をも失います。リスク回避という観点からも大切なことと言えるでしょう。

 

整理整頓は、してもし過ぎたということはないと思います。それに投下した時間や労力は、それと同等か、それ以上の成果をもたらすはずです。

 

整理整頓の目的❷
  →学級の安定

ディズニーランドって、ゴミ一つ落ちていないことで有名ですよね。そんなディズニーランドで、もしポイ捨てする人が居たら、ある意味その人は勇者だと思います。(褒めてる訳じゃあないから、真面目に突っ込まないで下さいね)

 

でも、ゴミだらけの場所には、さらなるゴミが簡単に投げ捨てられます。中央分離帯なんかは、その一例かもしれません。

 

ゴミはゴミを呼びます。

 

教室も同じです。

 

荒れは荒れを呼びます。

 

これは非常に有名な理論で、今さら論じるのもアレですが、割れ窓理論ですよね。

 

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初任者時代の学年主任にこう言われたことをよく覚えています。

 

「放課後に机を揃えることをしなくなったら、終わりやで」

 

教室環境を整えることは即ち、クラスの秩序を整えることです。

 

また、チームビルディングに関する有名な一冊であるムーブユアバスの主人公であるロンクラークも、校長時代、出来るだけ小さいゴミを拾う姿を子どもに見せたそうです。

「えっ!?そんなちっちゃいゴミも拾うん?」

と、感じさせれば勝ちですよね。

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つまるところ、クラスが安定していたら、イレギュラーの発生確率が低くなり、仕事量を抑制できるのです。

 

持論ですが、『2割のイレギュラーが、8割の仕事を生んでいる』と考えています。

(※パレートの法則より)

 

クラスが安定していなかったら、毎日定時退勤をすることは困難になるでしょう。

 

クラスの安定を図ることは、働き方改革への大切なアプローチとなるはずです。

 

まとめ

時間を生むため、そしてクラスの安定のため、整理整頓は大切だと思います。

 

そして何より、心を整えることへと繋がります。

 

余裕を失って、心が乱れてくると、子ども達への接し方も乱れてくるはずです。それはクラスの荒れを生む最大の原因です。絶対に避けなければなりません。

 

もし未読でしたら、一度読んでみる

ことをオススメします。

 

『心を整える』

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今年はワールドカップイヤーですね。

チームとしての調子はあまり良さそうではありませんが、本番までには何とかチームのコンディションを上げていって欲しいものです。

#39 トレード・オフ×ランチェスター教師

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今朝、Twitter上でお世話になっている、まーたさんと、こんな会話をしました。

 

Twitter上では、さまざまな教育実践が溢れています。

これは非常に素晴らしいことです。

私がTwitterを始めた4、5ヶ月前では考えられないことでした。

しかし、一つ心配していることが有ります。

それは何もかもを手に入れようとした結果、何も手に入れられていないということが起こらないか、ということです。

 

トレードオフ

先日お伝えした『エッセンシャル思考』の冒頭にこのように書かれています。

 

本当に重要なことだけをやると決めてから、仕事の質は目に見えて改善された。あらゆる方向に1mmずつ進むのをやめて、これと決めた方向に全力疾走できるようになったからだ。

 

どの仕事が本当に重要なのかを見極め、それに時間と労力を集中投下することにより、成果は生み出されるのです。

 

全方位にガムシャラに仕事をしていては、間違いなくジリ貧へと陥ります。

 

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だからこそ、何かを始めるなら、何かを犠牲にしなければいけません。

 

これがトレードオフという考えです。

 

経済学者のトーマス・シエルはこう言っています。

「完璧な答えなど存在しない。あるのはトレードオフだけだ」
 

2つのアメリカ航空会社の明暗

このトレードオフを無視したために起こった企業の失敗事例は数多に存在します。
 

例えば、アメリカの航空業界におけるある2社の明暗です。

 

サウスウエスト航空は、ポイント・トゥ・ポイント型の格安サービスを始めました。また機内食や手厚いサービスも廃止し、「乗り物としての飛行機を出来るだけ安く利用してもらう」ことに特化した戦略を取りました。

 

始めは「こんなの上手く行く訳がない」と嘲笑されていたようですが、次第にこのサービスが顧客に受け始め、大きな支持を集めるようになりました。


それを見たコンチネンタル航空は、通常路線と並行して、場当たり的にこの戦略を真似して取り入れました。

 

するとどのような事態に陥ったか。

 

厳しい価格競争に晒されるうちに、サービスの質がみるみる低下していき、遅延や欠航が相次いだり、無数のクレームを受けたりするように。

 

まさしく会社が回らなくなっていって業績は悪化の一途を辿り、最終的には数億ドルの損失額を出してしまいました。

 

これはトレードオフをせずに、相容れない戦略を取ろうとすると、取り返しのつかない事態に陥るという象徴的な例だと言えます。

 

教育界におけるトレードオフの現状

今日の学校現場においてはトレードオフという概念は、残念ながらほとんど存在しません。

 

重点研究のテーマが変わっても、前回の研究で取り組んでいたことを、そのまま残すといったことがその一例です。

 

ちなみに、国レベルで行われた希少なトレードオフの事例は「座高検査を廃止し、四肢の状態の検査を導入」です。

 

そういった意味では、非常に価値のある、小さな革命だったのかもしれません。

小高い丘の上に、座高検査君の石碑を築いてあげても良いくらいです。

 

今日の教員を取り巻く環境は、やはり厳しいと言わざるを得ません。

正直なところ、時間は存分に使うほど私達には与えられていません。

 

教師の世界には、教育戦略が無数に存在しています。

しかしそれら全てに手を出してはいけません。選ぶなら一つです。
それが既に世の中に出回っているものであれ、自分で考えたものであれ、取ることのできる戦略は一つだけです。

教師というテーブルの上には、一つの教育戦略しか置けません。

もし、何か新しい新しい教育戦略をテーブルに乗せようとするなら、元あった教育戦略はゴミ箱へと捨てさらなければなりません。

トレードオフなき教育戦略は、破滅への道を確実に辿ります。

 

ランチェスター教師

ところで、ランチェスター戦略というものを、ご存知でしょうか?

 

ちなみに、私はランチェスター信者です。

 

何か一つ自分の強みを見つけて、ひたすら一点突破する戦略です。

 

 

ハーゲンダッツ社は高級アイス、H.I.Sは格安海外旅行に、天下一品はこってりラーメン、それぞれの強みに特化して市場における確固たる地位を築き上げました。

 

自然界も然りです。この世の全ての生き物は何かに特化して、ランチェスター戦略で生存競争を生き延びてきているのです。

 

力のライオン、スピードのチーター。

それぞれが、もし色気を出し始めたらどうなるでしょう?

 

スピードを中途半端に求めたライオンは獲物を倒す力を失います。

 

パワーを中途半端に求めたチーターは獲物に追いつくスピードを失います。

 

教師もそうだと思います。

 

私は生産性に特化した取り組みに全力を注いでいます。

 

もし、私が色気を出して

『そうだ!メチャメチャ面白い理科の実験をしよう』

『可愛いイラストの練習をしよう!』

『創意工夫を凝らした体育の授業の仕方を考えよう!』

とか言い出したら、間違いなくジリ貧真っしぐらです。

 

生産性に特化した実践をしている一方、たんたんとこなしている活動も山ほどあります。

 

図工の指導力の低さに関しては、日本で5本の指に入る自信が有ります。(おい✋)

 

その代わり、学びの生産性を上げる『読書指導』や『書く指導』に関してはそうそう負けない自信があります。

 

1勝9敗でいいんです。

 

その1勝に最大の付加価値をつけてあげることが出来れば。

 

けテぶれと言えば◯◯

ガッコーを面白くといえば◯◯

フラッペスノーランドといえば◯◯

 

それで名前がパッと出てくるようなら、ランチェスター教師である証拠です。

 

 

 

#38 エッセンシャル思考

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エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考

 

 「もし、何か一冊ビジネス書をすすめるなら?」と聞かれたら、私は迷うことなく、グレッグ・マキューン氏の「エッセンシャル思考」を選びます。(さっき読み終わったばかりですが…)

 

 

 一体なぜか。それは、今日の学校現場は、マキューン氏が言うところの「非エッセンシャル思考」の巣窟であり、それを解決へと導くものが「エッセンシャル思考」だからです。 

 

 では、非エッセンシャル思考を象徴する言葉を挙げていきます。「どれも大事だ」「全てやらなくては!」「はい、やります!」「何とか頑張ります!」「全部やろう!」・・・

 

 こういったことを繰り返していくうちに、本当に大切なものを見失って行きます。

 

 その結果「どれもが中途半端だなぁ」「何か振り回されているなぁ」「あぁ疲れた」と、頑張っている割に、成果が上がらず疲労感や焦燥感ばかりが募っていく。

 

 そういった状況に陥っているパターンは、とても多いのではないでしょうか。過去の自分もそうでした。

 

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これは、全てに手を出した結果全てが出来ていないという最悪の状態だといえます。非エッセンシャル思考で仕事を進めてしまった悲劇です。

 

非エッセンシャル教師がピッチャーの場合

 非エッセンシャルな教師を野球のピッチャーにたとえましょう。責任感とやる気に満ち溢れた非エッセンシャル教師がマウンドへと向かいます。さぁ、いよいよプレーボール!ハツラツとした表情で先頭打者に対して全力投球で挑みかかります。ストライク!ストライク!ストライク!見事なピッチングで三球三振です。続く2番打者にも・・・(中略) 

 

 

そして、無失点のまま迎えた3回表。下位打線からです。8番打者に対して自慢の剛速球に、キレのある変化球も交えて攻略して行きます。フルカウントからストライクゾーンギリギリに投げ込んだストレートは惜しくもボール。フォアボールで歩かせてしまいます。(中略)

 

 続いて5回表を迎えました。フォアボールから始まった3回の3失点が痛かったようです。初めの勢いはなく、疲れが表情にも表れてきています。迎えるは1番打者。球威は目に見えて落ちており、変化球のキレも無くなってきています。連打とファーボールでノーアウト満塁のピンチ。迎えるは相手チーム一番の打力を誇る4番打者です。自信なさげに投げたボールは失投となり、ど真ん中に。カキーーーン!打球は大きな放物線を描き(中略)

 

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 5回で10失点の大炎上で敗戦投手となった非エッセンシャル教師投手。そのコメントを見ると「いやぁ、一球一球全力投球で一生懸命頑張ったんですけね・・」 

 

 残念ながら、頑張ることは手段であって、目的ではありません。先発投手に課された仕事(目的)は勝利です。そのためにには、相手打者との駆け引きの中で、投球の組み立てを考えていく必要があります。クリンナップを張るような強打者に対しては、スピードのある直球や、キレのある変化球を駆使して打ち取る必要があります。しかし、下位打線の打者に対しては、少ない球数で打ち取ったり、球威を抑えたりするなどしてスタミナを温存することもまた、必要となってきます。これがエッセンシャルな投球術です。

 

 要するに、非エッセンシャル教師投手は、力量がまるで違う打者に対して、全ての同じ力加減で挑んでいった結果、ボロボロに炎上していまった訳です。

 

 

非エッセンシャル教師の1学期

 桜が舞い散る中、ヤル気に満ち溢れハツラツとした笑顔で子どもたちを迎えます。授業の準備も遅くまで頑張り、ノートにも一人一人ビッシリコメントを書き、充実感に溢れる毎日。「あぁ、やっぱり教師って最高だなぁ!」と毎日を楽しく過ごす非エッセンシャル教師。

 

 しかし、毎日遅くまで残業しているせいか疲労が溜まって行き、何だか仕事の効率も下がって来ているように感じます。分掌も多く抱えています。色んな仕事が中途半端になっていることも気がかりです。いわゆる自転車操業の状態になり、仕事に追われる毎日で、どんどん余裕がなくなって行きます。ミスも連発してしましまい、自信も無くしていきます。

 

 子ども達の前でも、初めの頃の笑顔は何処へやら。表情は暗くなり、何かと子どものダメなところを叱ってしまう日々。だんだん子ども達も反抗するようになり、どんどん関係は悪化して行きます。授業の準備もままならず、自信のないままイマイチな授業を毎日していくうちに、子ども達の気持ちも離れ始め、立ち歩く子どもがいたり、私語が絶えなかったり。

「いい加減にしろーー!」と大声で怒れば怒るほど、子ども達の荒れはエスカレートして行く。そして、夏休みを前に学級崩壊の烙印を押された非エッセンシャル教師は、遂に心身共に疲れ果て体調を崩して入院することに・・・

 

「あの先生、頑張ってたのにね…」こんな声も聞こえてきます。

 

エッセンシャル思考

「全部やろうはバカやろう」

これは、私が勝手に考えた座右の銘です。手前味噌では有りますが、エッセンシャル思考の本質を的確に言い表していると思っています。

 

非エッセンシャル教師は、良いと思ったこと全てに手を出し、また頼まれた仕事を全部引き受け、いずれもに全力投球をした結果、全てが上手くいかなくなってしまいました。

 

 これは必然です。時間は有限な希少資源であり、できる仕事量は限られています。また、人間は長い時間働くと、疲れて生産性が下がります。だからこそ、本当にやる価値のある仕事にだけ、力を注がなければならないのです。

 

『エッセンシャル思考』で言うところの、「選ぶことを選ぶ」ということです。力を注ぐべき仕事を選ばず、無差別に全力に取り掛かっていては、早晩、力尽きます。

 

本当に重要なことだけをやると決めてから、仕事の質は目に見えて改善された。あらゆる方向に1mmずつ進むのをやめて、これと決めた方向に全力疾走できるようになったからだ。   

 

 引用:『エッセンシャル思考』 グレッグマキューン

 

 どの仕事が本当に重要なのかを見定める方法は、以前の記事で書いていますので、良かったら参考にして下さい。

 

春から教員になる方も多いと思います。

しかし、心に留めて欲しいことは、ガムシャラに頑張ることは目的ではないということ。エッセンシャル思考を持って、仕事に取り組むことが、結局子どもへと還っていきます。

 

この本は、本当にオススメです。

ぜひ読んでみて下さい。

 

3月27日のWATCHA!セミナーでも、エッセンシャル思考をマインドセットの核として、お話します。

その内容を少しだけ動画にまとめました。

 

 

 

#37 指導の生産性2〜コインを裏返すな〜

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前々回の『指導の生産性〜北風と太陽〜』に引き続き、指導の生産性をテーマに書きます。

 

最近、改めて思うことは『指導の生産性』を上げることは、働き方改革に直結するということ。

これが上がってこないと、指導の歩留まりが悪くなり、時間を費やしても費やしても、クラスが良くなりません。そうすると、問題事象といったイレギュラーが連発して、仕事も雪だるま式に増えていきます。

 

さて、コインとは一体?

 

マッキンゼー(現センジュヒューマンデザインワークス代表)の大嶋祥誉さんの著書『マッキンゼー流 入社1年目の問題解決の教科書』に、こんな言葉があります。

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『コインの裏表で考えない』

 

実はこの言葉が強烈に刺さっていて、常々意識するようになっています。

 

コインの裏表で考えた、問題解決方法とは、具体的にどんなものなのでしょう?

 

コインの表 「商品Aの売り上げが低下している」

コインの裏 「商品Aの販売促進をしよう」 

 

これがその一例に挙げられていました。

 

もしかしたら、商品Aは消費者にとっての魅力を失っているなどの原因で、市場における役割が薄くなってしまっているのかもしれません。

その商品に販売促進というコストを投下しても利益には繋がらないでしょう。

 

しかし、こういったコインの裏返し的指導が、学校現場では頻発しているように感じます。

 

1. 問題事象発生

こんな例を考えてみました。

 

壁に『死ね』と落書きした子がいた。

 

こんな時の、コインの裏返し指導とは・・・

 

「死ねって落書きしたらアカンやろ!」

 

この時の子どもの心境

(んなことは分かってるわ!)

 

さらに、正論をかざして

「なぜなら、みんなのモノは学校のお金で買ったものだから…」

 

こういうケースにおいて、正論ほど子どもの行動を変える力がなく、また子どもを苛立たせるものはないといって良いでしょう。

 

子どもはそんなにバカじゃない。

 

死ねって書いてはイケないことぐらい、誰でも分かってる。

 

しかも、「俺のこと何も分かってへんクセに!」という無用な反発や、不信感をも生んでいきます。

 

この他に有りがちな指導が『ダメなぜ指導』

「なぜ、こんなことするの?」

「なぜ、みんなのモノに落書きするの?」

 

これらに共通することは「答えようのない問い」であるということ。

 

それらの問いへ、子どもたちが唯一返すことのできる答えは「ムカついたから」

 

そんな問いは、子どもを変えるのはこれっぽっちも役立ちません。

 

 

2.コインを裏返さない指導

では、どういった指導を心がけるべきなのか。

そのフレームワークを自分なりに考えてアウトプットしてみます。

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①共感

まずは、寄り添い、共感する。

「そうかそうか、死ねって書きたいぐらいムカつくことがあったんやなぁ。先生も子どものときそういう気持ちになること、よくあったわ」

 

『先生も子どもの頃』を枕詞にした共感は、強烈に子どもの心に染み込む気がします。

 

②なぜ?

次に、理由の掘り下げ。

「なぜ、ムシャクシャしていたん?」

「そうか、そうか、何で怒られたん?」

「そうかそうか、自分が思ってることと違うようにとられてんやな」

 

これを5回も掘り下げれば、子どもの心は次第にほぐれて来るはずです。

 

前回と同様ですが、なぜなぜ分析ですね。

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③なぜなら

そして最後になぜならを。

要するに、正論を説く。

「やっぱり、みんなのモノに暴言を落書きするのはよくないよな」

 

すると、子どもはある程度落ち着いて、話を聞けるレベルになってきているはずです。

 

 

3.まとめ

これはあくまでも一例であって、全てに通用するとは思っていません。

しかし、問題事象を繰り返すような子どもに対して、コインの裏返しが有効なシーンは少ないということは、疑いようのない事実です。

 

過去の自分がそうでしたが、ついカーッとなって短絡的にコインを裏返した指導をしてしまいがちです。

 

でも、それらはマイナスの成果を生んだとしても、プラスの成果を生むことはゼロです。

 

短気は損気です。

 

コインを何度もクルクル回す指導を心がけていきたいですね。

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